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身延山は山梨県南巨摩郡身延町と早川町の境に位置し、標高1,153mあります。鎌倉時代に日蓮上人により開闢され、約750年の歴史を持つ日本仏教三大霊山 の一つとしても知られています。

今回訪れて印象に残っているのは、総門と三門の荘厳さ、三門の奥にある菩提梯の圧倒的な迫力、そしてロープウェイでたどり着くことができる奥の院の静けさと絶景です。

「久遠寺入口」の交差点を曲がると現れる総門、宿坊や土産物店が立ち並ぶ参道の先、一段上がった場所に聳える三門の荘厳さには、思わず立ち尽くしてしまいます。

蝉時雨と杉林の木漏れ日を受けて静かに存在するだけなのですが、この後のことを想像せざるを得ないせいか、圧倒的な迫力を持っているように見えてしまいます。
石造りの一段ごとの段差が大きな階段で、287段もあります。「南無妙法蓮華経」と唱えながら登ると、41回唱えたところで一番上にたどり着くことができ、久遠寺が出迎えてくれます。

久遠寺からロープウェイを利用して、奥の院に行くことができます。このロープウェイは関東一の高低差756mを約7分で上ってくれます。ロープウェイを使わず、徒歩で奥の院に行くこともできますが、約2時間30分かかるそうです。

ロープウェイで奥の院に到着すると、下界とは別世界の涼しさ絶景が待っています。この日、総門のある平地で気温35度の猛暑でしたが、山頂は27度ほどしかありませんでした。それに時々吹き抜けていく山風が涼しい。
また山頂では美しい景色を見ることができます。ここには三つの展望台があり、南アルプス山脈、富士川、富士山、伊豆半島といった大パノラマを楽しむことができます。

身延山は静岡県富士市と山梨県甲斐市を結ぶ国道52号線沿いにあります。
この国道52号線は駿州往還と呼ばれる古くからある街道です。この駿州往還の旅路は、西に南アルプス、東に富士川の美しい景色を見ながら進んでいきます。
鉄道で行く場合は、静岡県富士市と山梨県を結ぶJR身延線を利用することになります。身延駅が最寄り駅になります。

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